乗鞍岳(のりくらだけ)
乗鞍岳は北アルプスの南端に位置し、長野県と岐阜県に跨る剣ヶ峰(標高3,025m)を最高峰とする23の峰からなる火山の山。日本百名山のひとつ。日本で19番目に高い山で、火山としては富士山、御嶽山に次ぎ3番目に高く、大分水嶺の山としては最高峰。
一帯は中部山岳国立公園に指定されている。山頂周辺には火山湖が点在し、美しい景観を形成し、高山植物やライチョウが生育するまさに天空の楽園といった感じだ。
バスが畳平(標高約2700m)まで通っており、手軽に登れる3000m峰として人気が高い。
登山コースは複数あるが、畳平からのコースが最短で1時間30分ほどで剣ヶ峰に至る。長野側は、乗鞍高原から6時間ほど、岐阜側は、丸黒尾根を登る日影平口からのコースや丸蔵ノ尾根を登る青屋口からのコースなどがあるが何れも9時間以上かかる。
山小屋は、山頂北側直下の肩の小屋、畳平の白雲荘、銀嶺荘、乗鞍高原からのコース上にある位ヶ原山荘などがある。
アクセス:畳平へのアクセスは、シャトルバスで岐阜側からは平湯バスターミナルより60分又は、ほうのき平駐車場から45分、長野側からは乗鞍高原観光センターからシャトルバスで50分。
蝶ヶ岳(ちょうがたけ)
蝶ヶ岳は北アルプスの常念山脈にある標高2,677mの長野県の山。
中部山岳国立公園内にある。三角点は蝶槍のピークにあるが、最高点は蝶ヶ岳ヒュッテ側の長塀尾根のピークにある。蝶ヶ岳の稜線からは穂高連峰の眺めがよく、「穂高の展望所」などと言われる。
登山道は複数あり、三股からの5時間が最短。上高地から徳沢、長塀尾根で6時間40分、横尾経由で6時間50分。また常念山脈の稜線上に縦走路が走る。三股のコースは積雪期は雪崩の危険個所があり、冬期は上高地側からの入山がのぞましい。山小屋は、山頂付近に蝶ヶ岳ヒュッテがあり、上高地側からの道には、徳沢ロッジや横尾山荘などがある。
アクセス:三股登山口までのアクセスは、JR大糸線穂高駅又は豊科駅からタクシーで約45分、長野自動車道安曇野ICから約50分。上高地までは長野自動車道松本ICから沢渡まで約60分、沢渡から上高地まで路線バスで約30分。松本から上高地まで路線バスで約90分。
燕岳(つばくろだけ)
燕岳は北アルプスの常念山脈北部にある標高2,763mの長野県の山。
中部山岳国立公園内にある。北アルプス表銀座縦走路にあり、槍ヶ岳や常念岳への始点となる。花崗岩の山体は、岩の尖塔がオブジェのようりに乱立し独特の景観を醸し出している。
燕岳を単体で登る場合は、中房温泉から合戦尾根を登るのが一般的。合戦尾根は北アルプスの三大急登のひとつ。中房温泉から合戦小屋を通り、燕山荘を経由して、山頂まで約5時間。春山は雪山初心者・初級者向きのおすすめのコース。
アクセス:中房温泉登山口までのアクセスは、JR大糸線穂高駅からバス又はタクシーで約40分、長野自動車道安曇野ICから約60分。
唐松岳(からまつだけ)
唐松岳は北アルプスの後立山連峰にある標高2,695mの山。
中部山岳国立公園内にある。北側には白馬三山、南側には五竜岳や鹿島槍ヶ岳が連なる縦走路上にある。西側は立山連峰が連なり、東側は八方尾根があり、尾根上には八方池がある。
唐松岳を単体で登る場合は、東側の八方尾根を登るのが一般的。白馬八方尾根スキー場のゴンドラとリフトを乗り継ぎ、山頂まで約4時間。
リフトの終点には八方池山荘、山頂直下には唐松岳頂上山荘がある。
アクセス:白馬八方尾根スキー場までアクセスは、JR大糸線白馬駅から路線バス又はタクシーで約10分、長野自動車道安曇野IC、上信越自動車道長野IC、北陸自動車道糸魚川ICから何れも約1時間。
木曽駒ケ岳(きそこまがたけ)
木曽駒ケ岳は中央アルプスの最高峰(2,956m)で、日本百名山のひとつ。
千畳敷カールに代表される氷河地形が発達し、付近には急峻な岩山の宝剣岳がそびえ、山体の大部分は花崗岩からなるため、その独特の白い岩峰が素晴らしい景観をつくりだしている。
ロープウェイ駅が日本最高所の標高2,612mにあり、そこから千畳敷、乗越浄土、中岳を経て約2時間ほどで木曽駒ケ岳の山頂を踏むことができるため、手軽に登れる3000m峰として人気が高い。山頂付近には、駒ヶ岳頂上山荘、天狗荘、宝剣山荘、駒ヶ岳頂上木曽小屋、玉乃窪山荘などがあり、千畳敷駅にはホテル千畳敷がある。
高山植物も豊富で、特にここでしか見れないコマウスユキソウが生育する。
中央アルプスでは絶滅していたライチョウが最近発見され、2020年には乗鞍岳からのライチョウのi移住などが行われ、ライチョウの復活が注目を集めている。
アクセス:千畳敷駅までのアクセスは、菅の台センターから路線バスで駒ヶ岳ロープウェイの乗車駅しらびそ平まで約30分、ロープウェイで約8分ほど。菅の台センターまでは車で中央自動車道駒ケ根ICから約5分、駒ケ根駅からは路線バスで約15分(駒ケ根駅から路線バスでしらびそ平まで約45分)。菅の台バスセンターには駐車場(有料)がある。
火打山(ひうちやま)
火打山は長野県と新潟県の国境にある頚城山塊(くびきさんかい)の最高峰、標高2,436mの山。妙高山、焼山と合わせて頚城三山という。日本百名山のひとつ。
一帯は妙高戸隠連山国立公園内にあり、火打山の南東側には2000mを超える高層湿原にはハクサンコザクラなどの高山植物が豊富で、火打山にはライチョウも生息することで知られる。
登山コースは火打山単体で登る場合は、南側にある笹ヶ峰登山口からのコースが一般的。登山口から高谷池を経て山頂までのコースタイムは4時間30ほど。周辺の山小屋は高谷池ヒュッテの他、妙高山との鞍部に黒沢池ヒュッテがある。周辺は豪雪地帯のため、残雪が遅くまで残る。
アクセス:笹ヶ峰登山口までのアクセスは、上信越自動車道妙高高原ICから約30分。笹ヶ峰までの県道39号線は冬季閉鎖。JR信越本線妙高高原駅から路線バス(季節運行7月~10月頃)で約50分。
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