Q.<装備編>雪山登山では冬用アウターが必要ですか?


A.本格的な雪山登山を目指すのであれば必要です。

この質問は、アウターを「レインウェア」や「スキーウェア」で代用できないか、ということだと思いますが、答えはは冬用登山靴の質問のときと同様です。Q&A冬用登山靴ーについて

 

当ガイドツアーでは、日帰りのスノーシュートレッキングや軽アイゼンでの登山では、防水性、透湿性の素材であればレインウェアやスキーウェアもOKということにしています。短時間の登山で、比較的天気がよく、且つ森林限界を越えない山であることが前提となります。

 

レインウェアは保温性、耐久性に欠けることに加え、撥水処理により表面がツルツルしているため、転んだ時に雪面を転げ落ちやすいという安全面でのデメリットもあります。スキーウェアはスノーシューで比較的緩やかな雪上を歩くのであればよいと思いますが、急斜面を登り降りするハードな登山では動き難く、素早い行動を妨げる危険性があります。

 

12本爪アイゼンを装着するような雪山ツアーでは、冬用アウター(ハードシェル)は必須としております。ハードシェルは、保温性、透湿性、防水性、耐久性に優れた素材、構造をしており、ネックも鼻下まで覆わるるような構造をしており、森林限界を越える低温下で吹雪などの環境にも耐えられるものとなっています。

 

オーバーパンツもウェアと同様の理由で必須アイテムです。残雪期や比較的気温も高く天候がよければレインウェア下の代用も可能ですが、先に挙げたデメリットを理解しておくことが必要です。(耐久性という意味では、レインウェアは岩角や木の枝、アイゼン等に引っかけてすぐ破れます。レインウェアを買い替えることを考えれば、少し高価でもオーバーパンツを購入することをおすすめしています。)

 

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