夏山の日帰り登山の基本的な装備とその役割についてまとめています。
登山に出掛ける前にチェックしてみてください。
※表の右端の欄「優先度」の印は以下のとおり
◎必ず必要(赤字は最重要) 〇必要 △あると便利
留意点
※1について
必要な水の量については、
「山の歩き方 水分の補給について」をご参照ください。
※2について
必要な食べ物の量については、
「山の歩き方 栄養補給の考え方」をご参照ください。
※3について
レインウェアや雨対策グッズについては、
「レインウェア・雨対策」を参考にしてください。
※4について
地図・コンパスの必要性をこちらで考察しています。「GPS時代の読図」
装備・持ち物 | 役割や留意点 | 優先度 |
<装備品> | ||
帽子 | 頭部の保護や日射病対策・紫外線対策、雨よけ 黒色は避ける | 〇 |
手袋 | 手の保護、防寒、紫外線対策 | 〇 |
アウター | 防寒、防風、雨をはじき脱着が楽なもの | ◎ |
中間着 | フリースなど保温性のあるもの | 〇 |
インナー | 速乾性、透湿性のある素材のもの | 〇 |
パンツ | 速乾性、透湿性のあるもの | 〇 |
靴 |
登山靴、トレッキングシューズで靴底がしっかりしているもの 長い距離や悪い道を歩くときはより靴底が厚く、ハイカットなもの |
◎ |
靴下 | 厚手で速乾性、透湿性のあるもの | 〇 |
スパッツ | 脛の保護、防寒、防水、汚れ防止 | △ |
リュック | 日帰り用20-30ℓ、山小屋1泊用35-45ℓ、テント1泊45-55ℓ | ◎ |
ストック | 歩行のバランスや衝撃を和らげる役割 | △ |
<所持品> | ||
水や飲み物 | 水筒やテルモスに入れて持参 ※1 | ◎ |
携行食(行動食) | 昼食とは別に行動中に補給する食べ物 ※2 | ◎ |
非常食 | もしもの時のための備え(カロリーメイトなど) | 〇 |
ヘッドライト | 早朝や日没後の備えとして必需品 | ◎ |
レインウェア |
上下セパレートタイプのもの ※3 |
◎ |
リュックカバー | リュックに備え付けられている場合は不要 | 〇 |
ゴミ袋 | 持ち帰り用ゴミ袋 |
△ |
タオル | 長い距離を歩く場合は複数枚 | 〇 |
ティッシュ | ウェットティシュもあると便利 | 〇 |
救急医療品 | ケガや虫刺され用、常備薬、ファーストエイドキット等 | 〇 |
日焼け止め | 紫外線対策 | △ |
健康保険証 | コピー | 〇 |
時計 | 防水タイプ 標高など表示できればなお可 | △ |
サングラス | 目の保護、紫外線対策 | △ |
カメラ | 記念撮影のほか、記録用、時計機能等 | △ |
ラジオ | 非常時の備え、クマよけ | △ |
クマ鈴 | クマよけ | △ |
携帯電話 | 緊急時の連絡手段、スマホの地図アプリ等 | 〇 |
地図・コンパス | 本当は必需品 ※4 | △ |
NEW! 感染症予防策として新たに追加を推奨する装備・持ち物
マスク(バフ、バンダナ等)
携帯用アルコールジェル
ジップロック(ゴミ袋として)
ティッシュ又はトイレロール(咳・くしゃみ、鼻水は、ティッシュまたはトイレットペーパーにしてジップロックのゴミ袋へ)
登山ウェアの基本は、レイヤリングの考え方が大切となる。
異なる役割を持つ、「アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」という3つの層に分けて重ね着をする考え方で、外部環境から身を守り、快適性を維持する役割がある。
天候や気温の変化が大きく、運動量による温度調節が必要な登山では、ウェアを脱いだり着たりしながらこの3つの層を上手にコントロールする。
それぞれのウェアに必要な機能は以下のとおり
アウター
ジャケットやヤッケなど防風、防寒、防水性のあるもの
ミドル
フリース、セーターなど保温性のあるもの
ベース
アンダーウェアなど速乾性、透湿性のある素材のもの
山歩きで足を保護し、快適に歩行をサポートしてくれる必須アイテムが、登山靴、トレッキングシューズ。
スニーカーなどソールが滑りやすい靴は、踏ん張りが利かず、足にも負担がかかり疲労しやすく、ケガのもととなる。
登山靴やトレッキングシューズを買われるときは、自分の足のサイズや形にあったものを必ず試着して選ぼう。足先が少し余るくらいの大きめのものを選ぶのがポイント。
長時間歩くときや岩場などの道が悪いコースを歩くとき、また荷物が重い場合などは、くるぶしまで覆われるハイカットタイプのものがおすすめ。また、防水性、透湿性に優れた素材のものを選びたい。
購入した靴は、靴擦れなどのトラブルを軽減するため、必ず本番前に慣らし覆きをしておこう。
リュックは、ザックとか、バックパックなどメーカーによって呼び方がいろいろ。
リュック選びのポイントは、背負ったときに肩や背中に違和感がなく、背面とショルダーハーネス、ヒップベルトが身体に隙間なくフィットしていること。購入前に必ず実際に背負って確かめること。
必需品を素早く取り出せるよう雨蓋(リュックの上部を覆うセパレートされた小物入れ)のあるものがよい。雨からリュックを守るリュックカバーは、だいたいついているものが多いが、別売りタイプのものもあるので確認しておこう。
八ヶ岳ネーチャークルーズ 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3332-2456
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