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八ヶ岳の魅力 南八ヶ岳の稜線に咲く高山植物

硫黄岳~横岳(奥の院)

八ヶ岳 高山植物 ガイド
ミネズオウ

ここでは、硫黄岳から赤岳に向かうコース概要と6月~7月頃に開花する高山植物を紹介します。

 

今回の起点は硫黄岳からになります。

 

 

硫黄岳山頂から縦走路を硫黄岳山荘方向に下って行くと、この時期よく見かけるのはミネズオウ。岩場に咲く小さな花ですので注意していないと見過ごしがちです。

よーく見るととっても可愛らしい花です

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ウルップソウ

硫黄岳山荘が近づき、道が平たんになると、周辺の砂礫地にウルップソウが点々と咲いています。

ウルップソウは、本州ではここ八ヶ岳と北アルプスの北部にしか分布していない珍しい植物です。

 

 

この周辺にはコマクサもみられますが、開花は7月中旬頃と少し後になります。

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ハクサンイチゲとオヤマノエンドウ

硫黄岳山荘を過ぎると「台座の頭」への登り道になります。この辺りは強風が通り抜ける場所でもあるので注意しながら歩きましょう。

 

 

周辺は高山植物の種類も豊富で、この時期ですとミヤマダイコンソウ、ハクサンイチゲ、オヤマノエンドウ、ミヤマシオガマ、キバナシャクナゲなど色とりどりに花をつけています。

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群生するキバナシャクナゲ

この周辺は、キバナシャクナゲの群生地として国の天然記念物に指定されています。

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イワウメ

台座の頭からは険しい岩場となり、鎖場や梯子がでてきます。

 

そんな岩場に、チョウノスケソウ、ミヤマタネツケバナ、クモマナズナ、イワウメなどがたくましく咲いています

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奥の院手前の鎖場

鎖場を登り、岩稜帯を歩いていくと横岳の山頂である「奥の院」に到着します。

 

 

 

横岳~赤岳

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チョウノスケソウ

「奥の院」を過ぎると再び花が多くなり、チシマアマナやイワヒゲ、ツガザクラも加わり、チョウノスケソウ、イワウメ、オヤマノエンドウ、ミヤマタネツケバナなどが群生し、再びウルップソウも顔をだします。

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斜面に広がるお花畑

左から杣添尾根からの道を合わせると、これまでに見られた花に交じって、ツクモグサが登場してきます。

 

ツクモグサは、咲き始めが早く、6月上旬には見頃を迎えます。本州では白馬岳とここ八ヶ岳にしか見られない希少種です。

 

その他、ミヤマキンバイ、イワヒゲ、ツガザクラ、ミネズオウ、ウラシマツツジ、コメバツガザクラ、クモマナズナ、チシマアマナ、ミヤマハタザオ、ミヤマダイコンソウなどが咲きます。

ツクモグサの見所を過ぎると、鎖場や梯子が連続し、それが落ち着くと、右から地蔵尾根からの道が合流してきます。

ここからは、八ヶ岳最高峰の赤岳への登りとなります。

 

赤茶けた岩場を登り詰めると赤岳頂上小屋のある山頂に到着し、硫黄岳から3時間ほどの稜線歩きは終わります。

 

赤岳山頂付近でもチョウノスケソウ、イワウメ、ミヤマダイコンソウ、イワヒゲ、イワベンケイなどが見られます。

<コースデータ>

所要時間:

3時間(硫黄岳~赤岳)

標  高:

唐沢鉱泉2,760m~西天狗岳2,899

アクセス:

美濃戸口までは、茅野駅から路線バスがあり、新宿からもバスがでている。車では中央自動車道諏訪南ICから約20分。駐車場あり。さらに赤岳山荘まで車が入れるが車高の高い車が推奨されている。駐車場は何れも有料。赤岳山荘から北沢ルートで赤岳鉱泉経由で硫黄岳まで約4時間半。

 

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