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蝶ヶ岳・三股コース

おすすめの蝶ヶ岳登山コース

槍・穂高の展望とお花畑やライチョウに出会う蝶ヶ岳登山

蝶ヶ岳 登山 コース ガイド
蝶ヶ岳山頂からの蝶ヶ岳ヒュッテ

北アルプスの前衛「蝶ヶ岳」の人気は、何と言っても対岸に展開する穂高連峰・槍ヶ岳の大パノラマを満喫することが出来ることだろう。加えて夏にはコマクサや山頂直下のお花畑など高山植物が豊富なこと、さらにはライチョウに出会える確率が高いのも魅力のひとつだ。

上高地から徳沢、又は横尾を経由するコースだと、長丁場のため最低1泊は必要となるが、今回紹介する安曇野側の三股登山口からのコースは、蝶ヶ岳への最短ルートで健脚者であれば日帰りも可能となる。コースはよく整備されており、初心者向きのコースといえる。

よく整備された初心者に優しい登山道


蝶ヶ岳 コース ガイド
登山指導所のある三股登山口

蝶ヶ岳・常念岳の両登山口にあたる三股の駐車場から、林道を20分ほど歩くと、登山口(登山指導所)がある。常念岳への道を分け、本格的な登山道に入る。

吊り橋を渉ったり、水場があったりと、しばらく沢沿いの道をコマドリのさえずりを聞きながら緩やかに登っていく。

 

 

蝶ヶ岳 登山 ガイド
ゴジラの木のある休憩ベンチ

沢沿いの道をあとに、急斜面を尾根へと上がって行くと、最初のベンチがあり、突如として恐竜の頭がお目見えする。「ゴジタの木」だ。思わず写真を撮りたくなるスポットだ。

 

蝶ヶ岳 登山 ガイド
登山者に優しい登山道

道は尾根上を登るようになり、急坂が緩む頃に、休憩スポットでもある「まめうち平」に着く。

急坂には階段が設置され、その段差は小さくとても登りやすい。

 

まめうち平からはしばらく平坦な道が続き、初夏にはオサバグサが登山道を飾る。

 

蝶ヶ岳 登山 ガイド
標高や山頂までの距離が表示され、よい目安となるベンチ

平坦な道が終わるとまた急登となる。長い階段が続き、右側が開けた見通しの良いところからは、常念岳がのぞめる。

 

定期的に現れるベンチは、現在地を知る目安にもなり、ひと休みするのによい場所だ。

蝶ヶ岳 登山 ガイド
大滝山への分岐を分け、直進する。

標高を上げて行くと、道はガラガラと岩が多くなり、最終ベンチに導かれる。最終ベンチからは徐々に見通しが良くなり、森林限界も近い。草原の草花が見られるようになり、大滝山への分岐にでる。

上部のお花畑


蝶ヶ岳 コース ガイド
お花畑の中をゆく

大滝山への分岐を過ぎると草原が広がり、様々な高山植物が見られるようになる。時間に余裕があれば大滝山方面に少し下ったところにも草原が広がっているので立ち寄るのもいい。

 

 

蝶ヶ岳 コース ガイド
蝶ヶ岳山頂

 お花畑の中を進んで行くとハイマツ帯となり、蝶ヶ岳ヒュッテのテント場にでる。その上の左方向にザレた道を上がると蝶ヶ岳山頂だ。

 

時間があれば蝶槍を往復するのもいいだろう。(往復1時間)

 

8月上旬に蝶ヶ岳で見られた高山植物

ライチョウに出会える期待感


蝶ヶ岳 ライチョウ
ライチョウの雌

高山に生息する「神の鳥」と言われる天然記念物、絶滅危惧種のライチョウ。

 

蝶ヶ岳では比較的見掛けることが多い。夏には運がよければヒナを連れた親子に出会えるかもしれない。

蝶ヶ岳 ライチョウ
蝶ヶ岳のライチョウの親子

<コースデータ>

コース:三股駐車場~登山口~まめうち平~大滝山分岐~蝶ヶ岳山頂~往路下山

標高差:最高点 蝶ヶ岳山頂2677m、高低差約1400m

コースタイム:登り5時間、下り3時間

アクセス:

長野自動車道安曇野ICから約50分。鳥川林道のゲート手前に無料駐車場有り(トイレ有り)、さらに手前に第2駐車場がある。

ガイドからのアドバイス:

・健脚であれば日帰りも可能だが、蝶ヶ岳ヒュッテに泊り、翌日、蝶槍を往復して下山するのが一般的。

・コース上は特に難しいところはない。

・本コースは積雪期は雪崩の恐れがあり通行不可、冬期は上高地からが一般的。

蝶ヶ岳 登山 ガイド
蝶ヶ岳 三股コースマップ
蝶ヶ岳 登山 ツアー
稜線に建つ蝶ヶ岳ヒュッテ