八ヶ岳の残雪情報2025

八ヶ岳でも3月の下旬には気温が上昇し融雪が進みましたが、3/28から再び気温が低下し降雪があり、山は真冬の景観に逆戻りした感じです。
今後しばらく八ヶ岳及ぼ周辺の山々の残雪状況の推移を見守っていきたいと思います。
2025年3月~5月の八ヶ岳の積雪情報を順次更新していきます。

3/29(土)
昨晩から雪が降り続いています。
今日は山では視界も悪く時折雪がちらつく天気。気温も久しぶりに氷点下に戻りました。
北横岳も3/20頃に積雪が最大となっていましたが、やや融雪が進んだものの今回の雪でほぼ厳冬期並みの様相でした。
登山道は凍った雪の上に今回の積雪がのり、滑りやすい状況で滑り止めは必携です。

3/30(日)
奥秩父の甲武信ヶ岳に毛木平からのコースで登頂してきました。
今日も昨晩から朝まで降雪があり、登山口までの道路にも雪が積もり車は四駆スタットレス必須の状況です。
登山口から雪を踏んで歩き、登山道は豊富に雪があります。千曲川源流碑あたりが一番積雪が多く1mほどといったところ。この時期例年ですと山頂付近には雪がないのですが、今年はもともと積雪が多い上、今回の降雪で山頂にもたっぷりと雪がありました。⇒(参考)甲武信ヶ岳登山山行記

4/5(土)
今週も北横岳に行ってきました。今回はロープウェイを使わず下から歩いて登りました。
今週は気温の低い日が続き、山では何度か降雪がありました。
昨晩も降雪があり、山は再び雪化粧です。
北横岳は下の登山口(標高1700m付近)から積雪があり、夏道から外れたトレースができているほど雪が豊富にあります。先週から比べ積雪量は変わらず、真冬並みです。 山頂付近では樹氷も見られるほどです。
4/6(日)
黒百合平に行ってきました。唐沢鉱泉までの道路には雪はありませんでしたが、登山口から積雪はあります。
本日の天候はくもり時々雪。
黒百合ヒュッテの周辺は2mくらいの積雪があります。登山道は今日の雪でふかふか状態でで歩きやすい状況。
残雪情報というよりは新雪情報になってしましました。

4/26(土)
久しぶりの八ヶ岳です。白駒池から高見石、中山、ニュウと歩いてきました。
残雪は豊富にあります。
白駒池駐車場までの道路は先週通行止めが解除され、道路に雪はありませんが、白駒池入口(約2100m付近)から積雪があります。
この行程では、高見石、中山展望台、ニュウ山頂の岩場には雪はありませんが、樹林帯の道はすべて積雪があります。特に高見石から中山に掛けては雪が多い状況です。中山山頂からニュウへの分岐に下る岩場は雪で埋まり単なる急斜面になっていました。
白駒池の湖上はさすがにもう歩けませんが、白く薄い氷が張っていました。

4/27(日)
蓼科山(七合目登山口から)に行ってきました。登山口までの道路は昨年より4日遅い通行止め解除となりました。
登山口(約1900m)には雪はありませんでしたが、天狗の露地付近から登山道は全面雪に覆われます。この時点で例年より積雪が多い状況です。
蓼科山荘(営業中)より上部の岩場は、すべて雪に覆われ岩は全く見えません。クサリ場のクサリも埋もれています。夏道は山頂直下から左にトラバースして蓼科山山頂ヒュッテ前にでますが、その道は雪に埋もれ通れません。山頂直下から急斜面を山頂へ直登する冬限定のルートがそのまま残っているほど積雪は多く、2m位はあるかと思います。
下山中の若者が上部から滑り落ちて来たので止めてあげましたが、見るとチェーンスパイク、ストック1本で、先端はカバーが付けられスノーバスケットはついていませんでした。チェーンスパイクで登るような雪質ではありません。この時期の八ヶ岳をなめると大きな遭難事故につながります。12本爪アイゼン、場合によってはピッケルも必要な状況です。装備には充分お気をつけください。
明日の夜から山では降雪の予報です。

4/29(火)
GW前半戦、再び北八ヶ岳を歩いてきました。気温は0℃前後と低く、風の強い日でした。
昨晩は山麓は雨でしたが、標高2300m付近より上部では降雪となり、山は冬に逆戻りしたかのような雪化粧となりました。
積雪量は3日前とほとんど変化はありませんでしたが、残雪を新雪が多い、厳冬期のような光景でした。
山はまだまだ冬の様相です。GW後半もこの積雪状況は続くと思われます。晴れていて気温が高くても装備は万全でのぞみたいものです。

5/3(土)
GW後半、赤岳の地蔵尾根~文三郎尾根を歩いてきました。この日も山では前日に降雪があり雪化粧、赤岳の上部では20cmほどの積雪が上乗せされ厳冬期以上の積雪量となっていました。
美濃戸にはもう積雪はありませんでしたが、南沢ルートでは標高2000mを過ぎると残雪がでてきます。この時期朝は気温が低いため硬く凍結していてツルツルです。滑り止めがないと歯が立ちません。
行者小屋周辺は全面雪で覆われ、樹林帯はかなりの積雪量です。この時期稜線は例年では積雪がほとんどくなくなりますが、今年は厳冬期でも見たことのない積雪量です。地蔵尾根はほぼラッセル状態での登高でした。下りの文三郎尾根も階段は雪に覆われ斜面になっていました。
下界では夏日を記録するような陽気ですが、標高の高い山のs駅説は上はまだまだ冬の様相です。今年は雪が解けてもまた雪が降り積もり、なかなか残雪が減りません。雪は遅くまで残りそうです。

5/12(月)
蓼科山にすずらん峠口から登ってきました。
すずらん峠口からの登山道は、蓼科山の南斜面にあたるため登山口から山頂まで残雪はありませんでした。
山頂ヒュッテから七合目登山口への登山道を覗いてみると、こちらは北斜面にあたるため残雪に覆われていました。まだ登山道が見えない状態で、滑り止めがないと降りられない状況です。
登山道が見えるようになるのにあとどのくらい掛かるのでしょうか。

5/20(火)
再び蓼科山七合目登山口から登ってきました。
融雪は大分進みましたがまだ残雪が多くあります。
例年より3週間くらい融雪が遅い印象です。
蓼科山荘より下部ではほとんど雪は融けました。山荘の直前から残雪を踏むようになります。
山荘より上部では、やっと夏道が現れ岩が露出しています。断続的に登山道が雪に覆われていて、雪のない岩場を登るところもあります。さすがに冬期の山頂直下の直登ルートは登れなくなり、山頂ヒュッテ方向にトラバースする夏道がでていますが、ヒュッテ手前で夏道が雪に覆われ雪の斜面をトラバースする箇所があります。
依然アイゼンは必要な状況でした。

5/23(金)
櫻平登山口から根石岳~硫黄岳を歩いて来ました。
このルートでは例年この時期にはほとんど残雪がなくなりますが、今年は想定以上に雪が有ります。
オーレン小屋まではほとんど残雪はありませんが、その先の分岐~箕冠山(みかぶりやま)までの樹林帯、分岐~夏沢峠の樹林帯にはまだけっこうな雪が残っています。根石までの稜線や森林限界を越えた硫黄岳に登る登山道にはもう雪はありません。オーレン小屋~赤岩の頭の間は、八ヶ岳でも遅くまで雪が残る箇所のため、今年はまだ踏み抜くと太ももくらいまで潜る残雪となっています。このルートはまだしばらく避けた方がよさそうです。

6/1(日)
唐沢鉱泉から西天狗~東天狗~黒百合ヒュッテと周回コースを歩いてきました。
このコースでは樹林帯にももうほとんど雪はありませんでした。天狗岳の北斜面、中山峠付近に少しだけ残雪が見られましたが、歩行には支障のない程度でした。
5/30に標高の高い稜線では降雪があったとのことですが、すぐに溶けてしまったことでしょう。
八ケ岳の南面、西面の登山道からはほとんで雪は消えました。東面や北面ではまだ若干雪が残っていると思われますが、今週後半からは気温も上がる予報のため、完全な雪解けはもうまもなくでしょう。
稜線ではそろそろ高山植物が咲き始める時期です。今後は八ヶ岳の高山植物の開花情報にバトンを渡したいと思います。









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