2025八ヶ岳の高山植物開花情報

2025年の八ケ岳の高山植物開花情報をお伝えしています。

6/7(土) 南八ヶ岳稜線
杣添尾根から南八ヶ岳(横岳周辺)に行ってきました。
八ヶ岳の稜線で一番早く咲くツクモグサを見てきました。ツクモグサは5月から開花していましたが、数多く咲き出していました。まだ蕾のものも多く、これから1-2週間は見頃が続きそうです。
その他の高山側物は、オヤマノエンドウ、コメバツガザクラ、ウラシマツツジ、ミネズオウなどが咲いていました。ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、キバナシャウナゲ、イワウメなどは咲き出しているものもありましたが、まだまだこれからといった感じです。
稜線を高山植物が彩るのはもう少し先のようです。

6/14(土) 南八ヶ岳稜線
今週も杣添尾根から南八ヶ岳(横岳周辺)に行ってきました。
ツクモグサが見頃を迎えています。
先週咲き始めていたミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、キバナシャウナゲ、イワウメなどこの1週間で大分増えました。キバナシャクナゲが今の主役のようです。チョウノスケソウもやっと咲き出しました。ウルップソウは葉が出てきていましたが、咲き出すのはもう少し時間が掛かりそうです。
6/17(火) 天狗岳
西天狗~東天狗を周回してきました。
今の主役はイワカガミとミツバオウレンでした。樹林帯にも、稜線のハイマツの林床にもこの2つが咲き誇っています。気温も上がり一斉に開花した感じです。



6/21(土) -22(日) 硫黄岳
硫黄岳周辺を歩いてきました。
樹林帯では、オサバグサが見頃を迎えていました。
森林限界付近ではヒメイチゲ、稜線ではイワウメが目立ち、イワヒゲやツガザクラが咲き始めていました。


6/29(日) -30(月) 天狗岳
黒百合ヒュッテから天狗岳に登ってきました。林床には、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、コケモモ、ツガザウラが咲き始めていました。
ナナカマドの白い花も目立つようになりました。ハクサンシャクナゲはごく一部開花しているものもありましたが、蕾は大きく膨らんでいるもののこれからといった感じです。黒百合平のクロユリはまだでした。
高山帯では、イワヒゲ、ツガザクラなどが咲き、一部ミアマダイコンソウが開花していました。稜線もこれから高山植物で賑やかになっていきそうです。

7/5(土) 編笠山
編笠山に行ってきました。
ハクサンシャクナゲが咲いていました。
八ヶ岳でも南部のほうが咲くのが早いようです。

7/19(土)天狗岳
西天狗から東天狗を周回してきました。
以下の花が咲いていました。
コバノイチヤクソウ、ミヤマカラマツ、タカネニガナ、チョウジコメツツジ、ゴゼンタチバナ、ミヤマダイコンソウ、イワツメクサ、イブキジャコウソウなど。
今回一番目についてのは、リンネソウ。といっても小さく目だたない花なのでよく見ていないと見逃してしまいがちです。亜高山帯の苔の生えるようなところや稜線のハイマツの林床に咲いています。
7/20(日)赤岳
赤岳周辺でもいよいよ高山植物本番の時期になってきました。
ミヤマダイコンソウ、コバノコゴメグサ、タカネツメクサ、ミヤマミミナグサ、サワギク、チシマギキョウなどが咲いていました。特に赤岳上部の砂礫地にはコマクサがいい頃合いで咲いています。


7/24(木) 蓼科山
蓼科山に行ってきました。
シナノオトギリ、ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンフウウロ、バイケイソウなど、盛夏をイメージする花々が咲き始めていました。


7/27(日) 硫黄岳
桜平から硫黄岳に登ってきました。
樹林帯では、キバナノヤマオダマキ、ミソガワソウ、シナノオトギリ、ミヤマアキノキリンソウが咲いていました。稜線では、ホツツジ、イワツメクサ、タカネニガナ、コバノコゴメグサなどが見られました、早いものでトウヤクリンドウやウメバチソウも咲き始めていました。


7/29(火) 権現岳
編笠山経由で権現岳に行ってきました。青年小屋~権現岳の稜線は高山植物の種類が豊富な場所です。
ノロシバから西ギボシに上がるガレ場では、イブキジャコウソウやタカネナデシコが沿道をピンク色に染めていました。岩場には、ミヤママンネングサ、タカネニガナの黄色、シコタンハコベ、コバノコゴメグサ、ウメバチソウの白色と色とりどりのお花が登山道を飾っていました。なんとなく今年は全般的に高山植物の開花が早いような気がします。
今回見られた高山植物の花を以下に全種類掲載しています。
青年小屋~権現岳に咲く高山植物(2025/7/29)

8/3(日)-4(月)
赤岳~権現岳
真教寺尾根から赤岳、赤岳~権現へと歩いた来ました。
真教寺尾根では、ハナニガナ、コバノイチヤクソウ、シナノオトギリ、タカネニガナ、ミヤマミミナグサ、タカネナデシコ、ホツツジ、ヤマハハコなどが見られました。
赤岳~権現の稜線では、イワオウギ、イブキジャコウソウ、チシマギキョウ、コバノコゴメグサ、タカネツメクサ、エゾシオガマ、ミヤマオトコヨモギ、ムカゴトラノオ、タカネコウリンカ、ダイモンジソウ、ウメバチソウ、トウヤクリンドウ、タカネヒゴタイなどが咲いていました。赤岳の斜面ではコマクサも見られました。
権現岳周辺では、ヒメシャジン、テガタチドリ、シモツケソウも見られました。

8/19(火)-20(水)
硫黄岳~赤岳を縦走してきました。
下界では猛暑が続いていますが、山は秋の気配です。
今八ヶ岳稜線は、コバノコゴメグサ、ウメバチソウ、トウヤクリンドウなどの白い花が主役です。その他タカネサギソウやタカネイブキボウフウなども見られました。
コケモモは実を赤く染め、いかにも美味しそう。
稜線はコマクサやヤツガタケキスミレの咲いた後が残る、少し寂しい夏の終わりを感じます。

9/3(水)
久しぶりに天狗岳に行ってきました。
高山植物の花は可愛らしい実と変わり目を楽しませてくれました。
樹林帯の林床には、ハッカの香りのするシラタマノキや赤い実をつけたゴゼンタチバナが見られました。高山帯ではコケモモの実が色づき食べごろ?を迎えていました。
ヤマハハコやトリカブトなどの花は見られたものの、高山植物の花は大分少なくなり、ナナカマドの赤い実が印象的な秋の気配を感じられる天狗岳でした。
今後は、秋の紅葉やキノコの情報、積雪情報などをお伝えしてまいります。

コメントをお書きください
田野倉秀雄 (金曜日, 22 8月 2025 09:49)
ウルップソウの開花はいつ頃でしたか。来年見に行きたいので教えてください。今年は7月24日だったので、6月20日頃を予定していますがどうでしょうか。